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海外生活日記 What is it like living in… Italy?
Keita Oshima left Japan to help his parents’ restaurant in Milan, Italy. KS asked him all about it.
イタリアで何をしていますか?
ミラノで日本食レストラン“ Oasi Giapponese”を経営しています。
イタリア語で“日本のオアシス”となりますが、“oasi”をローマ字読み
して“ 日本のお味”という意味にもかけています。
なぜイタリアへ?
親が仕事でヨーロッパを頻繁に行き来していたのですが、明るく気
さくな人柄に惹かれてイタリアで日本食レストランを開きました。僕
はそれを手伝うために高校卒業後、イタリアへ渡りました。今年で5
年目です。
普段何語を話していますか?どんな学習方法で?
厨房スタッフは日本人、ウェイターはイタリア人なので、イタリア語と
日本語を半分ずつ。仕事が忙しく語学学校に通う時間がなかったた
め、主にお客さんとの会話から学びました。イタリアには日本語を話
せる人は少ないですが、英語を話せる人は多いので身近な人に英語
をイタリア語に直してもらいました。イタリアに来てから2年目位で頭
の中で一切の日本語が現れず、考える時もイタリア語が自然と出るよ
うになってから自信が持てるようになりました。
イタリアに行って想定外に良かったことは?
日本食レストランという日本文化をイタリアで再現する仕事に就き、
改めて祖国と向き合えたことです。料理はもちろん、インテリアから
音楽まで日本にいた時には漠然と周りにあったものを再認識し、取り
入れる上で、改めて日本に向き合うことができました。親日家も多い
この国で、日本を愛するお客さんに囲まれて日々を送れるのはとて
も幸せなことです。彼らの日本に対する愛情を損なわないように僕自
身も日本人であるという意識を持ち、襟を正すよう心がけています。
あ、イタリアはワインが安いですよ。1本3ユーロくらいからあります。
これからイタリアを訪れる方へアドバイスをお願いします。
イタリアに限らずとも、その国にはなくて日本には存在するものを把
握することが大切だと思います。例えば、日本文化にはお守りの種類
が多いですが、イタリアには、日本ほど多くはないので折り鶴や招き
猫など幸運のモチーフとして喜ばれます。日本文化を勉強してくこと
は、ある意味、語学学習よりも大事かもしれません。